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        スバ「…∑ん?なんか今めっちゃサブイ発言が聞こえた気ぃしたけど、…まぁシロブタのことはどうでもええねん。」   ゴリラ「ちょっ今めっちゃツッコミ魂が反応した!けどあえて絶対ツッコんでやらん!!」   スバ「そうやぞっゴリラ!お前忘れとるかも知らんけど一応病気なんやから。」   ゴリラ「あぁ!そうやったそうやった。」   スバ「そういえば、手…どんな具合や?」   ゴリラ「ん?…そんな大したことないよ。」   スバ「ハァー嘘つくなや。癌やろ…大したことないわけないやん。」   ゴリラ「まぁ…そうやけど。今まだ全然痛くないし、大丈夫や!なっ。」   ゴリラはスバの頭をくしゃっと撫でた。   スバ「やめやっ//もう、子どもじゃないねん!」   手をどかしながら必死に訴えるスバはゴリラの目にはまだ可愛い子どもとしか映ってないようだ。   ゴリラ「そやったな。でもスバはいつまでも私の子や!」   そういって微笑んだゴリラの顔は母のそれだった。   スバ「…もうええわ。」   スバは何かを諦めたみたいに少し拗ねたみたいだかゴリラは相変わらず。   ゴリラ「なにがやねん。それよりあんた、家帰らんで大丈夫か?もう、外暗くなって来たし…帰り?」   もう、時計の針は8の数字を差していた。 6月の中旬のこの季節になってもさすがに辺りは暗くなる。   スバ「ほんまや…。」   スバは薄暗くなった外を見つめて何かを考えてる様子。   ゴリラ「どうかしたんか?」   スバ「うぅん。なんでもない。…ほな今日はもう帰るわ。また明日来る。」   ゴリラ「おん、ありがとうな。でも仕事もあるんやし無理したらアカンで。」   スバ「ゴリラに言われとないわ。」     少し笑って、荷物をまとめたスバはほなと言って帰って行った。   ゴリラ「私に…言われとない、か。まぁそりゃそうやな。」   ゴリラは一人になった病室で細くなってしまった手を眺めながらぽつりと呟いた。        
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