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スバはすっかり暗くなった道を黙々と家へ向かっていた。
スバ(今日は、いろいろありすぎたわ…。)
小さな溜め息がこぼれる。
スバ(結局真相は聞けんままやし。何やってんねん俺。)
自宅の近くに差し掛かった頃、玄関でうごめく陰が見えた。
スバ「誰?もしかして泥棒?」
恐る恐るその陰へと近付いていくと…
?「よっ。」
突然の呼び掛けにびっくりしたがその声ですぐに誰だか分かった。
スバ「何してんねんシロブタ。」
シロ「何してんねんじゃないわ。俺鍵持ってないの!」
スバ「…(ー_ー|」
シロ「その顔はなんやぁ~!俺やってホテル泊ろうと思ったけど、せっかくやしこっち来たんや!」
スバ「ふぅん、タツは?」
スバは玄関の鍵を開けて中に入った。それにシロブタが続く。
シロ「ゴリラのオカンとこ。」
スバ「そっか…。」
2人はダイニングの椅子に腰掛けるとしばし無言だったがそれに耐えられなくなったのかスバはキッチンへと向かった。
スバ「俺コーヒー飲むけどシロブタいる?」
シロ「ん~俺コーヒー飲めへんし、牛乳入れてや。」
スバは一瞬顔を歪めたがめんどくさっと呟くとその通りに作り始めた。
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