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シロ「まぁ、まかしとけ。オムライス作ったる。」
シロブタは二カッと笑って早速料理に取り掛かる。
思えば最近スバは仕事が忙しく、そこで出される弁当ばかりで腹を満たしていたから、手作りの料理なんか本当に久し振りだった。
スバが暇つぶしに興味もないテレビ番組を見ていると、シロブタから"出来たぞ"と声が掛かった。
スバ「…なんやこれ。」
シロ「なんやとはなんや!」
テーブルの上に置かれたそれは、スバが思っていた以上のモノだった。
スバ「…めっちゃオムライスやん!」
シロ「オムライス作るゆうたのにオムライス以外に何があんねん。」
そこにはとっても綺麗なオムライスがあった。
スバ「お前、料理したこと無かったんちゃうん?」
シロ「あんなん嘘や。驚かせたろ、思て。今時の男は料理くらい出来なあかんねん。」
スバ「シロブタにもこんなこと出来たんやな。」
シロ「やっぱお前はちょくちょく失礼なやつやな。…もうええから、食べようや。」
そういわれて早速スバはオムライスを一口頬張った。
スバ「∑うまっ!」
シロ「ふっ当たり前や、俺が作ったんに。」
シロブタは満足そうに微笑むと自分もオムライスを食べ始めた。
そうこうしているうちに慌ただしかった一日はやっと、更けていった。
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