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    ゴリラ「あれ…今日はえらい来るの早いな。」   シロブタは今起きたのか顔がヤバイ(?)ゴリラの病室に来ていた。   シロ「うん、まぁ。てゆってももう11時やけど…ずっと寝てたん?」   "よいしょ"と小さく声を漏らしベッドの側の椅子に座った。   ゴリラ「まぁな…昨日は夜なかなか寝られへんくて。」   シロ「そっか、まぁ入院生活初日やし仕方ないわな。あ、俺この後仕事やねん。夕方にはスバ来ると思うから。」   ゴリラ「うん。…スバ大丈夫やったか?」   ゴリラは伏せていた目を少しシロブタに向けた。   シロ「はぁ~…お前心配しすぎやねん。スバなら大丈夫って前にも言ったやろ。」   シロブタは安心させるように少し微笑んだ。   ゴリラ「おん…そやな、ごめん。」   シロ「ごめんとかゆうな。似合わへんねん。」   ゴリラ「はは、そやな。ありがとう。」   シロブタは一瞬満足したような顔をしたがすぐにそっぽを向いた。   シロ「…ありがとうも似合わへんな。やっぱゴリラやから。」   ゴリラ「誰がゴリラやねん!…って私ゴリラやった!?」   シロ「…………なんか食べたいもんある?」   ゴリラ「無視かい!…まぁ、特にないなぁ。」   シロ「じゃあ、次なんか欲しいもんあったらスバに連絡しいや。」 ゴリラ「おん。」             シロ「……なんか、改まって2人っきりは、困る。」   ゴリラ「突然何を言い出すねん。」   シロ「いや、だって昨日とかやったらスバとかおったし。」   ゴリラ「まぁそやな。こおゆうの久し振りなんやな…。」     シロ「……ありがとうな。」   ゴリラ「へ?」     ゴリラの視線の先にはほんのり赤くなった顔のシロブタ。   シロ「俺、そろそろ仕事やから帰るわ。じゃ。」   シロブタは何かを隠すようにバタバタと荷物をまとめ始めた。  ゴリラ「おん、ってちょっと待ってや!さっきの何!?」       後ろから疑問をぶつけるゴリラをしり目にシロブタは病室を出ていった。      
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