§1st color§ 始まりの坂で

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「昨日はごめんね。 私も行きたかったんだけど……」 「外せない用事があったんでしょ? しょうがないよ、また今度行こう」 こんな感じで、いつも桜花と合流してからは、散歩に付き合いながら何気無い雑談をする。 「じゃ、また後でね!」 「うん。じゃあ」 桜花の家の前で別れて、帰路に着く。 大体ここから走って3分弱のところに俺の家はある。 「ただいま」 「あら。おかえり~悠樹」 玄関で俺を迎えてくれたのは俺の母さん。少し天然でのほほんとした癒し系。 いつも笑顔で優しい、俺の自慢の母さんだ。 「早く汗流してきなさいよ? もうご飯できてるからね~」 「うん」 俺は風呂場で汗が染みたジャージを脱ぎ捨て、シャワーで汗を流した。
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