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「ついに出来たぞ!これこそ、世界の平和の為になる…。」
「良かったね、お父さん。」
「あぁ、ありがとうエリカ、
お前が手伝ってくれたおかげだよ。」
平賀博士と娘のエリカは堅く
握手をして完成を喜んだ。
平賀博士が開発した
-nano-ナノと名付けられたこの装置は10億分の1メートルと言う肉眼では見る事が出来ないぐらい小さく、生物の細胞、特にDNAや染色体、ミトコンドリアなど体を作る上で重要な働きをする組織を変化させる超小型の機械。生物を鋼鉄の様に硬くしたりさまざまな物に形を変えたり使用目的は無限に近い。
「これを二ヶ月後の学会で発表し、世界平和の為の利用法を考えてもらう事にするよ。」
「うん。頑張ってね、お父さん。」
そして
二ヶ月の月日が経った…。
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