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「なぁあんたさ、自分を殺すヤツの顔見たいだろ?」
標的はYESもNOも言わなかったが、殺し屋は少しだけ喉元の刃を緩め、自分の方へ向かせた。初めて殺し屋の顔を見た標的はごくりと唾を飲み込んむ。フードを被っているせいで見えるのは顔のみだったが、異常さを知るには十分だった。
右半分のみを見れば、目つきの悪い白髪無精髭の中年だろう。だが顔の左半分は焼け爛れてケロイド状になっており、目があったであろう場所にはぽっかりと黒い穴があいているだけだ。
「ひっでーだろコレ?まぁおまえら人間にやられたんだけど」
そう言ってニヤリと笑うと被っていたフードを取った。
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