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胡散臭いもいいところだと思っていた。会って見ればみたできっちりしているのかしていないのか分からない服装、右目は片側だけ伸ばした髪に隠されていて完全に見えず、見える左目も薄く開いているだけ。口元のみが微かな笑み(薄ら笑いが近いか)をたたえている。下手な仲間よりよっぽどアレだと男は思う。
だが確かに目の前にいるコルヴォはどの情報屋より優れていた。
「はい、お待ちどうさま」
いつの間に書き終わったのか、文字でうめ尽くされた四.五枚の紙が突き出される。一枚には文字ではなく、地図が。
「…これは」
「俺の記憶が正しければ、三日前まであんたの探し人はそこにいたよ」
もはや驚くしか出来なかった。
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