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教会の厳粛な雰囲気の中会議が行われている。
-何が正しいイエスの教えなのか
そして、会議の話題の中心になっているのはネストリアンと呼ばれる人達
彼らは彼らなりのイエスの教えの解釈を守ってきた。
しかし、彼らは今追放か残留かの岐路に立たされている。
彼らは聖母マリアを否定したのである。
遡ること106年前
まだローマ帝国がコンスタンティヌス帝により東西が強力にまとめられていた頃。
ニケーアにおいて開かれた会議ではキリストが人間であると強調したアリウス派が敗北し、アタナシウス派が正当と見なされた。
神・イエス・妖精はそれぞれ別の存在であり、また一つの存在でもある三位一体説
-そしてマリアは神から受胎告知を受けた聖母である
これがキリストの教えとされてきた中でネストリアンの人々はそれを否定した。
場にいた誰もが思ったであろう。
-遅かれ早かれ追放されるだろう
そして、その時がやってきた。
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