第一楽章

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愛桜の部屋というか家は必要なもの以外ほとんど置かれてない殺風景な感じ。 もちろん整理整頓されていて、とてもきれい。愛桜の性格がよく表れている、といつも感じる。 「私の部屋で適当にくつろいでて。今お茶いれるから」 そう言って、愛桜はキッチンへと入っていった。 「お構いなく~」 私はそう答えつつ、久々に訪れた愛桜の部屋に入ると中をぐるりと見渡した。 リビングと同様に必要なもの以外はほとんど置かれていない愛桜の部屋。 机の上にはノートと教科書。それに私がぜったい読まないような分厚い小説。 机のわきの本棚には参考書や問題集が所狭しと並んでいる。 私の部屋だったら本棚には漫画とかゲームの攻略本が並んでいるところだ。 (愛桜も漫画とか読めばいいのに) そして珍しいものを発見した。
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