55人が本棚に入れています
本棚に追加
(ってことは………っい、いやでも)
「だ、だって髪型とか、髪色とか全く違うじゃん!!?」
「ああ、あれはウィッグだから。さすがに本来の格好のままじゃばれるだろうし」
「あ、そか」
「気になるなら、ここでアイになってあげよっか?」
(ぜひっ!!っと言いたいとこだけどそれじゃ話が進まないよね…)
「いや、いいよ。本当にKaratのアイなのね?」
「うん。黙っててごめんね」
愛桜は今にも泣きそうな表情で私を見つめていた。
(ずるい。そんな顔されちゃ、なんで黙ってたのかって問い詰められないじゃん。まぁ、言わなかったのだって心配かけたくなかったからだろうから、もとから問い詰めるなんて無理か……)
「愛桜…。愛桜がアイだってことはわかった。今まで言わなかった事も大体想像つくから、それはいいとして」
「うん」
「なんで今言おうと思ったの??それに、さっき言ってた頼み事はこの話を聞いてくれってことじゃないでしょ??」
「うん。さすが紅莉。話が分かる。今この話をしたのは、頼み事と関係あるからなんだ」
「だろうね~」
最初のコメントを投稿しよう!