第二楽章 PART1

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いったん言葉を切ってから愛桜は、すっと何かを決意したかのような眼をして私を見た。 そのやけに真剣な瞳に驚いた私は、愛桜の言葉を聞き逃してしまった。 「…………………………ってくれない?」 「へ?」 (しまった!!) はっとして、愛桜を見やると愛桜はジッと真剣な目をして私を見ていた。 「愛桜、ごめん。もう一回言って」 「もうっ。ちゃんと聞いててよ」 「ごめん、ごめん」 「ハァ…じゃあ、もう一回だけ言うよ?」 「うん、お願い」 今度は耳を澄まして聴き逃すまいとじっと愛桜の顔を見た。 「紅莉にKaratの新メンバーとして加入してほしいんだけど…」
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