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にゃろう。9時5分前じゃなくて現時刻の5分前に到着してたんだろ。そのくせ人には怪しい撮影会要求するとはいい度胸だよ。ったく。
「まあいいや。どこ行くの」
デートは男が率先するもの。
誰がそんな事決めやがった?
お陰で目の前のやつがニヤニヤ笑い始めやがったじゃねえかよ。ちくしょう。
「こーゆー時は男性が可憐な姫君をエスコートするものでしょー。って事で任せた!」
やれやれ。どこに可憐な姫君がいるのか問いたいね。九官鳥よりうるさい暴君なら目の前にいるけど。
取り敢えず、今日も行き当たりばったりのデートになりそうだな。
☆ ☆ ☆
んで、またブラックアウト。
そろそろ察しの悪い俺でも気付いたぞ。これ夢だろ。
しかも御丁寧に過去にあった場面をフラッシュバックさせてくれやがって。
その上、俺の意識すらもその時考えた事とそのままリンクさせやがるとは。まったく迷惑な夢だ。
まあこうやって客観的思考を得る事が出来るのはこの砂嵐の時だけか。なら今のうちに言わせてもらおう。
くそったれ。
思い出させるなよ、こんな過去。
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