また会う時に

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  「でもさぁ。太一君って見た目だけだと中学生くらいなのにちゃんと子供出来ちゃったよね。やっぱ人間って神秘的」   「精神年齢が幼児レベルのくせになに言ってやがる」   「なにをぅ」    夜。何度も寄り添って寝たベットで、俺は幸栄の腹に耳を当てて横になっている。  この腹の中に自分の子供がいるなんて実感湧かないけど、いざ産まれる時になったら慌てふためくんだろな。   「あはは」と幸栄。   「まだ鼓動は聞こえないよ。お正月くらいにはお腹も出てくるだろうし、それまで待ってよね。パパさん」    なんかパパさんっていいな。  照れ臭いけど、なんか新鮮な気分だ。   「そっちこそ。気分はどうなんだよ。ママさん?」   「おっ。ママさんてなんかいいね。気分は名前と同じかなぁ」    名前と同じ?  幸栄……。ああ、なるほど。俺と同じ気分って訳か。   「幸せが栄えてるよ」    まあ要するに幸せって事なんだろ? 安心しろ。俺も幸せだから。   「名前、なににしよっか。男の子ならエイキ。女の子ならミユキってどうよ?」   「どんな漢字だ?」   「エイキは栄えると季節の季で栄季。ミユキは幸せと書いて」   「お前の名前しか入ってねえじゃねえか」  
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