253人が本棚に入れています
本棚に追加
/350ページ
どこからか歌が聞こえる…
彼女は耳を澄まし…歌を聞く。
「龍の因子を持つ者よ…
そなたは力を持つが故に死を呼び寄せる…
これは運命…決められたこと…
全ては巡り会い…異種は異種を呼び寄せる…
言霊無き者も巡り人を探す…
世界は廻る…ぐるぐると…
しかし…真龍の呪が集まりし時、世界の理は……」
歌は途中で切れ…それっきり聞こえなくなった。
彼女はがっかりして揺れる自分の髪を触る。
吸い込まれそうな蒼髪…
だが彼女は思った。
最初のコメントを投稿しよう!