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それからは、美優と蓮は話すようになっていった。
クラスは違うのだが、よく美優は蓮のクラスに足を運び、廊下ですれ違えばお互いに挨拶したり…友達のように。
美優は、優しく笑う蓮を見るのが幸せで堪らなかった。
不器用な笑いだけど、優しくて、嘘、偽りもない。
―どうして…こんなに…貴方の笑顔は、私の胸を焦がすのだろう?
―この想いは…一体…何?
深く、深く美優の心に刻まれている、蓮の笑顔。
季節は出会いの季節―春。
一人の少女とある少年の片恋ストーリーが動き始めるのであった…。
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