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雨上がりの並木道に
排気ガスと草の匂いが漂ってる
君は僕のななめ前に居て
苦しそうに笑っていた
公園に着くとそこには
赤く錆びた鉄棒に
まだ完成していない
造りかけの砂のダムがあった
それらを見てると
突然君はゴムのボールを
日の沈んだ夕焼け空に
高く投げた
『全く…とれるわけないだろう』と呆れながらも
僕は慌ててボールを追う
その後ろで『とれなくてもいいよ』と君は微笑んでいた
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