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曲がり角でぶつかり、豪快にお互いが吹っ飛んだ。
「イタタ~。ケツ打ったな。あっお~い、あんたも大丈夫か?」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
返事が無い。只の屍のようだ。リアルに。
「ヤッベェ、俺逮捕されるんじゃね?障害罪的なもんで。
ヤベーよヤベーよ!
どのくらいヤッベェっていうと量産型ザクで百式に挑むようなもんだよ。
絶対勝てねーよ。
とりあえずなんだ!?0120か117だったか・・・救急車ぁ!!」
焦ってあたふたする俺の背後で、何かの生命エネルギーを感じた。
むくり・・・いや、ゆらりだろうか。
そんな感じでぶつかった女の子が起き上がった。
口からペッっと血を吐き、口元の血を袖で拭う。
顔は見えないが、彼女の周りに黒~いオーラが漂っているのが見えた。
もし戦闘力が測れたら、サイヤ人でもあらビックリの数値になるやもしれん。
ともかく、それくらいのオーラなのだ。
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