魔王との刹那的出逢い

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「私は本物の魔王よ? はいこれ名刺」 梓はポケットから出した名刺を俺に向かって飛ばした。 「えーと、日本国統治・29代目魔王 金原 梓 (16) へー俺と同い年かぁ。それで魔王とはご苦労なこって」 「まぁ前魔王の父上が急に亡くなったから仕方ないわ」 梓は少し悲しげな顔をした。 どうやら本物の魔王らしい。 これで実はドッキリだったら、彼女にオスカー像でも渡したくなってしまう。 「そっそういえば、怪我は無い?」 自転車との正面衝突無事な一般人はいないだろう。 流石に心配だ。 「怪我?私は仮にも魔王よ?そんな衝突事故ごときで怪我なんてするわけ無いじゃない。 あっでも、私の大事なネックレスが壊れてしまったわ。 弁償して下さる?」 彼女の足元には、青色に輝く丸い宝石(?)と切れた糸があった。 「なんの宝石だこれ」 「サファイアとラピスラズリよ。純度も最高のね。 価格にしてざっと5000万ね」 「いやいや、5000万!?」 「そ、5000万円よ」 「あ~5つの数字で当ててくるから、それまで待っててくれる?助けてイッセンマンしてくるわ」 「足りてないわよ?あれに青と黄色と緑とピンクが集まって戦隊になれたら、漸く5000万ね」 なんという絶望感・・・ 「ローンを組まs「却下よ」 一括で払えと?
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