つきみ

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泣きたくなる 月にむかって 悲しくなる 月にむかって 私は貴方をみたら 泣き出してしまう 貴方の胸で 泣いてしまう 甘えてしまう だけど、 貴方がいないときは 月の前で 静かに涙をながす 声を出さず 無言で 啜り泣きもせず ただ ひたすらと、 月にむかって 涙をながす ながして どうにかは なりはしない 貴方に会える わけではない でも、泣いてしまう そして、気付いてしまう ゛何か゛を 待っていることに。 貴方を待っているのか、 月にかかった雲が 途切れるのを待っているのか 泣き止むのを待っているのか 迎えを待っているのか、 分かるまで、 私は泣く。 ただ ただ ひたすら。
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