始まりの朝

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SHRが終わり、担任が教室から出ていった 「………うだ~」 涼は机に突っ伏した 「あっれ~、今日は遅いじゃんかよ~」 そんな涼に誰かが話し掛けてきた 「んあ?」 涼はダルそうに顔をあげると、机の前に涼より背の高い青年がいた 彼の名は、 湖永依 隼人(こながい はやと) といい、背丈は180ほど、かみは茶髪で肩にかかるぐらいの長さ 耳には金に輝くピアスをしている 100%で第一印象はチャラャラしたやつで間違いないだろう 「…………何だ隼人か」 そういって涼は再度突っ伏した 「…………そうか、会話も拒否か……ならばっ」 隼人はその場にしゃがむと涼の机のあしをガシッと掴んだ そしてそのまま…力任せに机をひいた ゴッ 涼は全体重をかけていた机を急に失い、床にダイブするはめになった… しかも、急だったこともあり顔からおちた… 「!!~~~~~~」 「おお~、だるま落としみて~にきれいにきまったぜ」 床を転がる涼に隼人は爆笑した 「ひぇんめ~らけんなよ」 涼本人は、 「てんめーざけんなよ」 と言ったつもりだったが、よほど痛かったのかちゃんと言葉がしゃべれてない… 「はい~?、なに言っちゃってんですか?」 それを知っていながら隼人は更に馬鹿にする 「………ひゅころしゅ」 2人の取っ組み合いが始まった… …しばらくして授業が始まる時間がきた…… が、まだ2人は取っ組み合いをしていた そんな2人に1人の少女が近づいて行く 彼女の名は、 篠宮 舞(しのみや まい)といい、背丈は163センチほどで、髪は黒色でショートカット スポーツが得意で、明るいためとゆうのと、けっこう可愛いため男子に人気がある 「涼~、隼人~」 「「なんだよ」」 2人が一瞬動きを止めて舞の方を向いた…… そのとき ドスッッ 「「うぐっ……」」 鈍い音と、2人の呻きがした… 舞が2人のみぞおちに拳を打ち込んだのだった… 実は舞は空手の有段者だったりする… 「うるさい(笑」 「「す……すいません」」 舞が拳をひくと、2人はドサッと、その場に倒れた…… 授業が始まった教室には、満足そうに笑っている舞と、ぐったりと席についている涼と隼人がいた…
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