緑髪少女

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「……うっ……うん?…」 後頭部に裏拳をいれられ軽く気絶していた涼が目覚めた 「いっつ……まだ、痛いし…」 涼はまだズキズキ痛む頭を押さえながら立ち上がる そんな涼の耳に舞の怒鳴り声がきこえた 『なんか…騒がしい…』 涼はとりあえず、舞達がいるだろうリビングに向かう この寮は、玄関から廊下が真っすぐにのびていて、正面と玄関はいって左に部屋があり、右にトイレと風呂がある 涼は、正面はリビング、左は寝室としてつかっている ガチャ 涼は、リビングのドアをあけると… 「だから、どこからきたのかって、聞いているでしょ!!」 舞のバカでかい声が耳をつらぬいた… 「うおっ!!」 涼はおもわず仰け反った… 『また、俺か!!!』 そう思った涼は反射的にみがまえる…が、怒りの矛先は涼ではなかった 「だ…だから、空からヒューンって…」 「そんなの信じるわけないでしょ!!」 小柄な体格の舞の前には、更に小さい、緑髪の女の子がいた 舞は、この女の子に怒っているようだ… 女の子は舞の迫力で、怯えきりぶるぶる震え、目にはうっすら涙がうかんでいた 『…なんだかしらねぇが…やりすぎじゃないか……』 舞がキレると、涼や隼人も恐怖を覚えるほどだ… それを、あんな小さい子が…… 涼は本気で同情し、心の中で手をあわせる…… と、そのとき 女の子が涼に気付き、涼の方を見、目が合ったとたん、女の子の目から涙がブワッとあふれた そして… 「助けてぇ(泣」 涼の服にしがみついてきた 「うわ~~ん、あの人怖いよ~~(泣」 「…………………」 涼は無言で自分の服をつかんで泣く女の子をみおろした… 『…あれっ?……この子、どっかで…』 涼は、とりあえず今日をふりかえる… 「!!、わかった、お前はあのときの………」 涼が最後まで言う前に舞の放った拳が涼の腹につきささった…… 『…しっ、しまっ……』 涼は腹を押さえくずれた… 『くそっ……いつのまにか…いないし……あの子…』 女の子は、涼が今日を振り返ってる間にちゃっかり後ろにまわりこみ、ちゃっかり攻撃をうけずにすんだのだった
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