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「………まっ、舞…ちょっとこの子と…話が…」
涼は床にうずくまりながら舞にたのんだ
「なんで」
「すこしだけ…」
「…………わかった、いいすこしだよ」
そういって舞は部屋をでていく
「……保護者かよ…」
小声でつぶやきながら涼は立ち上がる
「…なぁ」
涼は緑髪の女の子にはなしかける
「なに~?」
その問いに女の子は笑顔で応じる
「……なんでお前がここにいる…」
「……?」
「でたっ、そのとぼけ!!お前朝俺にタックルくらわしたやつだろ!!」
「……ちが「わない!!」
涼は女の子の笑顔での否定を笑顔でさえぎる
「だっ、だって…朝、またあとでって言ったよ」
「あ~……『確かそんなこといったっけ…』」
涼はあのときの違和感の原因がこれだと気付き半ば落ち込む
「ねっ、言ったでしょ~」
「………言ったな…」
「だから~…………………ここに住む~!!」
言った…このガキとんでもないことを言った………
「ちょっ、お前……」
「いいじゃん、いいじゃんか~」
女の子は笑顔で涼の服を引っ張る
「ダメに決まってるでしょ!!」
の声と同時に舞がドアを開けて入ってきた
「ひうっ」
女の子はあわてて涼の陰にかくれる
「そして、涼は朝からいい出会いがあったのね~……だから遅刻したの?」
「!!…聞いてたのかよ」
「…聞いてたの」
舞がにっこり笑った
『ヤベェ、一番聞かれちゃダメなやつに聞かれた……』
涼の全身からいやな汗がでてきた……
舞は焦りに焦っている涼を見てから…その後ろにいる女の子に笑いかける
「さてと…」
一呼吸おいてから舞は言った
「はやくお家に帰りなさい!!」
その言葉に女の子は固まった…
服を握る手に力がこめられていた
「………どした?」
涼は首だけ後ろを向けて女の子に尋ねた
「………わたしに…帰るとこなんてないよ……」
女の子はそういった
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