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「私はもともと「あっ、ちょと待て」
やっと話が始まりそうだったのに、今度は隼人が口をはさんだ
「……まさかてめぇも舞と同じこといわねーよな」
「んっ、まぁ、信じちゃーいないけどよー、実際にお前が見てるんだったら、信じるしかないだろ」
「だったら、なんだ?」
「いや、こいつの名前は何?」
そういって、緑髪の女の子を指差す
「……そういえば、知らない…」
「だろっ、だから話の前に自己紹介はじめよーぜ!」
隼人は満面の笑みでピースした
「……ピースはともかくとして、お前のいうことも一理あるな…」
「よしっ、んじゃ名前をどぞ!!」
隼人は言いながらビシッと人差し指で女の子指差す
「えぅ!?」
女の子の方はその迫力におされていた
「えと…私の名前は、フィア…フィア=ルファールです」
「うん、異世界感たっぷりだな」
「だな、ゲームでしかきかなそうだぜ」
「…?ゲームって?」
「あぁ、こっちのはなしさ」
涼がそう答えるとフィアは首をかしげた
「まっ、いいからいいから、俺は白泉 涼、よろしく」
「んで、俺が湖永依 隼人だ、よろしく」
「涼にぃ~隼にぃ~、よろしく~」
フィアは言いながら涼と隼人にタックルをいれるようなかたちで抱きついた
「涼にぃか~、少し照れるよな」
「まぁ、たまにゃーいいだろ」
隼人は抱きついているフィアの頭を軽くポンポンしていた
「んなことより、あいつはどうすんだ…」
隼人は肩ごしに自分の後ろを指差した
その先には、舞がいた
「あ~、まぁなんとかなるだ「よしっ、決めた!!」
突然舞が大声をだしながら立ち上がった
あまりに急だつたのでフィアだけでなく、涼と隼人もこおりついた
舞は、何かを決心したような顔でフィアのすぐそばにきて、その場にしゃがんだ
フィアはまた怒鳴られると思い、怯えていた
舞はそんなフィアを見てニコッと笑うと
「私は、篠宮 舞 やっぱり、私もフィアを信じる」
そう言った
「舞ねぇ~」
フィアは涼達と同じように舞に抱きついた
『一応仲良くなったな…つか、いつになったら話にはいるんだ…』
じゃれあう舞とフィアをみながら涼はそんなことを思っていた
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