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青年は声のするほうに向かって走った
すこしずつ悲鳴が大きく聞こえるようになってくると青年は声の主が何かを叫んでいるように聞こえた
『何を叫んでいるんだ…』
青年は走りながら耳に神経を集中させ、声を聞こうとした
グニッ
「うわっ!」
青年は何か柔らかい物を踏んでしまい転んでしまった。神経を集中しすぎて足元をあまりみていなかったのが悪かった
「いってー。なんだよ、こんなところに」
青年は振り返って自分が踏んでしまった物を見た
そこには人が倒れていた
「だっ…大丈夫ですか!!」
青年は慌ててかけよった
いや、かけよろうとしたがあることに気付いてしまったからできなかった…
その人の体が何かにひきちぎられたように上半身と下半身がわかれていたから
「なっ…」
青年は目の前の惨劇にこおりついた
しかし、すぐに我に戻ると救急車をよぶためにポケットから携帯を取り出す
青年は自分の行為が無駄だとわかっていた…
もう目の前の人を救えないそれは百も承知だった
しかし青年にはそれしかできることが無かった
青年は取り出した携帯を開く、携帯の画面が辺りをてらす
そこで青年の動きか止まった。携帯の僅かな明かりにてらしだされたのは数十体の死体だった
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