始まりの朝

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「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ」 青年はガバッとベッドから起き上がる 「ぁぁぁぁ………んあっ?…なんだ、夢か」 青年は窓の外見る、外には清々しいほどの青空が広がっていた。 「……それにしても、やな夢だった…」 青年はあの出来事が夢だったことに安堵し、窓から目を離す その時ふと視界に部屋の壁掛け時計が入った8時1分をさしていた… 「いやぁ、よかったよかった……ってよくねー!!」 青年はもう一度時計をみる、ちょうど針が動き2分になった 「まずい…遅刻する!!」 青年は急いで学校に行く準備に取り掛かる… この青年の名前は、 白泉 涼(しらいずみ りょう)といい、常磐高校の三年生、背丈は177cmほどあり、運動がそこそこできるので女子の人気は高いがとうの本人は全く自覚がない… ちなみに常磐高校は、遅刻すると、校内の清掃を1人で1週間の罰があり、涼も一度だけ経験があった 涼は、とりあえず歯磨きなどの身仕度をし、学校指定の制服のワイシャツと深緑のブレザーに着替える 「遅刻しそうな学生はやっぱこれだろ」 と、食パンを一枚くわえる、お約束だ… 次に、自分の腕に銀の時計をつける 針は5分を指していた 『学校までやく1.2キロ…そして登校時刻は10分まで…よって走れば間に合う』 玄関の扉をあけるとギラギラ照りつける太陽と、夏の暑さが彼を出迎えた 「……ヤバイ、こんななか走ったら、死ぬかも…」 立ってるだけでクラクラする暑さの中を走ったら熱中症になってもおかしくない… 『まぁ、仕方ないか…掃除だけは二度とやりなたくねえ…』 涼は、玄関の扉を閉めて鍵をかった
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