『ラストクリスマス』

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その日、最愛の人と最高の1日を過ごした 心ゆくまで一緒にいてもまだまだ足りなくて… 時間が止まればいいのに、と本気で思った 風蓮の家に着いたのは深夜零時になる頃 どちらからともなく、玄関先で短いキスを交わす そんな中、時刻は零時を迎えた 優しいキスの合間に椿が言った 「メリークリスマス…、風蓮」 それに答えるように椿の首に腕を回して抱きついた 「メリークリスマス…」 「風蓮…愛してるよ」 「めちゃめちゃ愛してる……」 風蓮の背中に腕を回してきつく抱き寄せた そして何度も繰り返す愛の言葉 それが身に染みて…心に染みて… 涙が溢れる ああ、幸せだと感じる 抱き合う中、暖かい幸せをずっと感じてた
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