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竹瑠の運転する車で家に向かう
たった1日帰ってないだけなのに懐かしい感じがした
「じゃあ、俺は帰るから」
「ありがと、竹瑠」
くしゃっと風蓮の髪を撫で、再び車に乗り込むと竹瑠は去っていった
風蓮は急いで部屋に入り、暖房をつけてシャワーを浴びに浴室に行った
服を着て、メイクをする
イブのデートということもありおしゃれにも自然と力が入る
カバンに忍ばせたのは、病院から預かってきた酸素吸入器
使うことのないまま今日が終わればいい
そう思った
時間は過ぎて、昼になった
未だ椿は現れない
そわそわしながらソファーで待っているうちに、暖かな暖房の空気が眠気を誘う
起きていなきゃと頭では思うのに下がった瞼は重たくて…そのまま眠りについてしまう
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