『ラストクリスマス』

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「うそ……ごめん…」 「謝らなくていいよ」 「俺も敢えて起こさないでいたんだから」 ソファーに座り、風蓮の顔を覗き込みながら言う 「退屈しなかったよ」 「風蓮の寝顔、ずっと見てたからね」 「なっ……」 カァッと頬が火照る ずっと見られていたと思うと恥ずかしい… 「それくらいは役特だろ?」 寝癖を直すように手のひらで風蓮の髪を撫でた そして…引き寄せられるように唇を重ねる ちゅ、と可愛い音を鳴らして唇を離す 「…さて、出かけようか?」 「……うん」 もっと触れていて欲しいと思う気持ちがあったが、ぐっと我慢してソファーから立ち上がった
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