219人が本棚に入れています
本棚に追加
「あ、そうだ」
「ん?」
「今日、クリスマスパーティーやるのよ」
「へ?」
「一昨日、羽羅と竹瑠と決めたの」
「皆で集まってパーティーしようって…」
「どうしよう、宮古や千里くんに連絡してない!」
慌てて携帯を取出し、連絡をしようとする風蓮
そんな中、椿の携帯がメールの着信を知らせるように鳴った
「ん?」
メールは千里からだった
メールを読んだ椿が微笑んだのに気付き、風蓮が不思議そうに聞いた
「椿?何笑ってるの?」
「メール、誰から?」
「ん、千里から…」
「何て?」
早く知りたいとばかりに内容を急ぐ
携帯を覗き込もうとする風蓮に咄嗟に携帯を伏せた
「なっ……!!」
そのしぐさに頬を膨らませて椿を睨んだ
「怪しい!」
「…やきもち?」
余裕に笑う椿
「やっ…やきもちなんか…」
「ふーん」
「…………」
なかなか話してくれない椿についに風蓮が怒る
「………っ、もういいもん!椿のバカ!!」
ふん、とそっぽを向いてしまった風蓮の腕を直ぐ様掴んで引き寄せた
「悪い悪い、そんな拗ねないでよ」
「こ、子供扱いしないでよ!」
機嫌を損ねてしまった風蓮の耳元で椿は千里からのメール内容を伝えた
「『今夜7時にKA4SUに集合』」
「…っ、え!?」
風蓮は驚いて椿を見た
「どうやらちゃんと予定してくれてるみたいだね」
その言葉に一気に風蓮は笑顔になった
「良かった、機嫌直った?」
「~~~っ、もう!」
軽く拳で椿の肩を叩く
最初のコメントを投稿しよう!