『ラストクリスマス』

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「…千里くん?」 マスターから新しいグラスを受け取りながら千里はハッとした 「あ、いや…何でもない」 しまった、とばかりに千里は視線を反らした 「嘘つきだな、君は」 マスターが呆れたように吐いた 「………」 「まぁ、今日は聞かないでおくよ」 「……あぁ、そうしてくれ」 千里は力弱く微笑むとみんなの輪の中に戻っていった その背中をマスターは見つめては、先ほど感じた影の正体を考えた 「………飛風くんかな?」 ぽつりと予想を呟いた
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