魔法使いの弟子

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   夕暮れになっても、薬草は一つも探せなかった。     思い返せば、シャルルと取りにきた、他の薬草も、既に薄ぼんやりとしてハッキリとしない。    「俺って、覚えたつもりだったけど、全然駄目じゃん!」     真剣じゃなかったかもしれない。シャルルに何て言おう……。     家の中に入ったら、子供が3人いた。少年と、二人の少女が、何やらシャルルに頼み込んでいる様子だった。    「お願いだよ!銀色の魔法使い」     金髪の少年が、シャルルの服を掴んで、必死に訴えた。   
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