魔法使いの弟子

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   シャルルと子供達は、奥の部屋の入口に立っていて、また、話を続けた。       この部屋は、シャルルが薬の調合をする、大きな机が窓側にあり、正面の棚に大量の薬の媚びんが並べられている。      入口の両側の壁には、本棚があり、特別貴重な書物などが納められていた。    「シャルル、ただいま」    「クラウス、おかえり。夕飯の支度は、少し、待っていてくれるかな?」     シャルルは、子供達に、視線を戻して言った。    「直ぐには、無理だよ、アンソニー」    「なんで、駄目なんだよ!村長の息子は魔法使いの弟子になったんだろ!?」     村長の息子って、さっき会ったアイツだ!!     シャルルに弟子が?     誰でも、魔法使いになれるの?    「アンソニー、わかったよ。何人も、教えるなんて無理だと思ってたけどね。では、親御さんと、もう一度来てくれるかな」    「魔法使い、ありがとう!」     子供達は、抱き合って喜んだ。     
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