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振る舞いにプラスして、素敵な女性はやっぱり趣味も素敵でなきゃいけないと思う。
だって趣味って絶対一度は聞かれるものだから。
今のままじゃ「枝毛切ることと、深夜の海外の通販見ること」って答える羽目になる。それはあんまりだ。
とりあえずケイコとマナブを買い、隅々まで読んだ結果、お料理教室とフランス語、そしてサバイバルスクールに通うことにした。
…最後の一つは、例の変わったモノ好きがつい出ちゃった訳で。
あくびを噛み殺しながらの習い事も、メンズの為ならえんやらこら。
二度と作らないであろう牛ホホ肉の赤ワイン煮を作るのも、フランス語の可愛らしい絵本を眉間に皺寄せて読み解くのも、文句一つこぼさずやってみせた。
正直、興味本位で通ってるサバイバルスクールで、火をおこしたり風向きを観察する方がよほど面白かったが、それはあくまでオマケ。
価値ある女性は趣味もオシャレ。
そう思われる自分を想像して、思わず口角も緩んでしまう。
これで、成人式で一際輝く存在になれる準備が整った。
でも。
一番重要な部分。忘れてる訳じゃないの。忘れたいけど。
私が恋をするのに一番足りないもの。
そう、それは、顔。
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