第四章 告白

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誰も居ない図書室で、カタッと物音がして、私は可憐が来たのかもしれないと胸を高鳴らせながら音がした方に視線を走らせました。  だけどそれは可憐ではありませんでした。  多分同じ学年ぐらいの女の子だと思うのですが…私は可憐にしか興味がなくクラスメートの名前すら覚えていないので彼女が誰だか判りません。  私は再び本を読み始めました。  すると彼女は私の座っている席の向かいの席に来て、 「此処、空いてる?」 と、わざわざその席に座ろうとしました。  酷く不愉快だと思ったのですが、断るのも煩わしくて、私は彼女を無視しました。
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