第三章 疑惑

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 ベッドの上で汗だくになった私は、服が体に纏わりついて気持ち悪いと思いながらも、暫くそのまま動けずにいました。  あんな気持ちの悪い夢なんて早く忘れてしまいたいのに、何故か気になって仕方がありません。  母が私に言った言葉の意味も、あの男の人が誰なのかも、さっぱり解らないのに…前にもあんな場面を見た様な気がするのです。  そんな事絶対ある訳がないのですが……。  窓の外から話し声が聞こえてきます。  私は起き上がると、ふらふらと窓の方へと向かいました。
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