第一章 嫌いな花

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 花の甘い薫りに雑ざって、嫌な匂いがしてきます。  それが何の匂いなのかは判らないのですが、まるで死臭の様な…甘い薫りと雑ざったせいか、兎に角酷い匂いで…私は這う様にそこから離れて、家の中へ逃げ込みました。  やっぱり、どんなに美しくても、牡丹は好きにはなれません。
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