プロローグ

2/2
前へ
/66ページ
次へ
何もかもが闇だった。 久し振りに光に触れたとき、周りの眼は冷たく拒絶する様だった。 何か分からない場所に置いて行かれた時、私は恐怖に襲われた。 その恐怖を見るうち、何もかもを忘れてしまった。 私が誰だったのかさえも… そして、通りかけた老人が私を助けてくれた。 何も分からない私に名前をくれた。 「君の名前は―――だ…」 その人は私に魔法を教えてくれた。 ただ、昔の事が分からなかった。 それを言っても誰も私を拒絶しなかった。 そして、私は旅に出る決意をした。 昔の記憶を探す為に。 記憶のピースを埋める為に… 何より… 自分の存在を確信する為に… これまでも これからも… 私は自分を探し続ける…  
/66ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加