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何もかもが闇だった。
久し振りに光に触れたとき、周りの眼は冷たく拒絶する様だった。
何か分からない場所に置いて行かれた時、私は恐怖に襲われた。
その恐怖を見るうち、何もかもを忘れてしまった。
私が誰だったのかさえも…
そして、通りかけた老人が私を助けてくれた。
何も分からない私に名前をくれた。
「君の名前は―――だ…」
その人は私に魔法を教えてくれた。
ただ、昔の事が分からなかった。
それを言っても誰も私を拒絶しなかった。
そして、私は旅に出る決意をした。
昔の記憶を探す為に。
記憶のピースを埋める為に…
何より…
自分の存在を確信する為に…
これまでも
これからも…
私は自分を探し続ける…
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