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「ふぅ…これだけ治れば大丈夫だろう。」
サンラスは呟く様に言った。
私はふと上を見上げた。
樹々の隙間からは三日月が見えた。
「もう、こんな刻か。テントを張るか?」
サンラスが私の方を見て、そう言う。
「そうですね。張りますか…」
私はリュックからテントを取り出し組み立てた。
見た目はとても小さい。
「こんなテントで寝るのか?!
小さいだろ?」
サンラスがそう言う。
「まぁ、入って。」
私はテントの入口を開けて見せる。
サンラスがテントの中に入ったと思ったら…
「っ!!!
広いっ!!」
サンラスが驚く事も無理は無いだろう。
魔法でテントの中を、部屋同然の大きさと、過ごしやすさにしているのだから!
私も中に入った。
「まるで、高級ホテルの一室みたいだ…
ベッドまで有るぜ…」
サンラスの呟きが聞えた。
「ゆっくりしなくては、体力が持ちませんよ?」
私はリュックを置きながらそう言った。
そしてベッドに座り、横になった。
そして私は深い眠りの海に落ちた。
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