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「…きろ!お…ろ!
……おい!ヒスイ、起きろ!」
私はその大きな声で眼を覚ました。
「サンラ…ス?
……お早う~」
「ああ…お早う…早く支度しろ。行くぞ?」
「ふわーい…」
私は寝ぼけた眼を擦り支度を始めた。
そして私はリュックの中から2つの実を出した。
その実は紅く熟したルルの実だ。
「ルルの実です。どうぞ。」
私はそう言って、サンラスにルルの実を投げた。
サンラスはそれを受け取り、かぶりついた。
「んっ!ふまひっ!」
頬を膨らましながら言う。
きっと、"んっ!うまいっ!"とでも言いたいのだろう。
私も少し囓った。
口の中に甘酸っぱい味が広がった。
そして、種を残して全て食べ終わると少し話し合いをした。
今日は森を抜け、街に出る事が目標だ。
テントをたたむと、すぐに出発した。
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