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俺には一人の妹がいる。
名は飛ぶ鳥と書いて飛鳥。
俺の天使だ。
そして、なんと今日がその天使の誕生日なのだ!
あぁ、神よ。今日という日はあなたに感謝します。
「あんがとよ、飛鳥も喜ぶよ」
みんなに向かって礼を言う。
祥子に聞くところ、この袋には生徒会一人一人からのプレゼントが入っているらしい。
なんだかんだでみんな優しいのだ。
それには素直に感謝する。
「まぁ、飛鳥ちゃんは可愛いから特別よ」
祥子がそう言う。
それは俺も大いに賛同しよう。
「飛鳥ちゃんによろしく言っといてね?」
愛さんは軽くほくそ笑んで俺に言ってきた。
「えっ?なにをですか?」
「飛鳥ちゃんが高校生くらいになったらの、お・た・の・し・み!」
思わずプレゼントを返品しようかと思った。
「俺がなんとかしますので、それだけは!」
だが、プレゼントは飛鳥の物だ。
俺が勝手に突き返すわけにはいかない。
結果、俺が奴隷になろうともなぁ!
まぁ、飛鳥が喜ぶなら別にいいけどな。
シスコン?
ありがとう、最高の褒め言葉だよ。
「じゃぁ、俺はケーキ買わなきゃいけないんで」
「うん、じゃあね」
「コウ君、よろしくね?」
俺はみんなに別れを告げケーキ屋へと向かった。
愛さんはとにかく怖かった。
「ふん♪ふん♪」
ケーキの入った箱を手に持ちスキップしそうな勢いで鼻歌を俺は歌っていながら歩いている。
「ただいま~!」
家に着き、玄関を開けると廊下を走る音が聞こえた。
そして…
「お兄ちゃ~ん、お帰り~!」
マイエンジェルの登場だ。
「飛鳥ぁ!今日も学校、楽しかったかぁ~?」
俺は妹の飛鳥にもうメロメロだ。
だって可愛いんだもん。しょうがないしょうがない。
「うん!」
飛鳥は笑顔でそう言う。
ああ、俺もう死んでもいいかもしれない。
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