本編

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 身体中を血に濡らし、顔の判別も出来ないくらいにずたぼろになった――結菜。 「あ………ぁ」  俺はくたりと膝を付いた。震える指で結菜に触れる。  結菜は酷く冷たかった。  思わず手を離すと、触れた衝撃で結菜の眼窩から眼球が零れ落ちた。  アスファルトを転がる、結菜の目玉。
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