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………とまぁ、こんな感じでクラス全員が自己紹介を終えた。
―――!!
ふと、黒い殺気を感じる。委員長が指の骨をバキバキと鳴らしながら微笑んでいるじゃないか。正直怖ぇ。
「ところで、祐。放課後………体育館の裏に来るようにな。わかっておろうな?」
質問の対象は祐であった。
しかもあなた、どこぞの不良ですか?
祐はガクガクと震えながら、
「はい………」と答えた。
祐………委員長に何したんだ?
大方、委員長の事だからグッチャグチャにされるんだろうが……
「翔……助けて…」
「嫌だ」
俺は変態を放置し、さっさと授業を受けた。明日は休みだなと思うと、早く時間が過ぎる。そして、昼休みになるにはそう時間はかからなかった。俺が弁当箱を開けようとすると、雛樹が近付いて来た。
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