嬉し恥ずかしドタバタ自己紹介

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俺は3人と少し離れた場所に移動し、あまり踏み込んだ話はしない方向で質問をする事にする。 「雛樹……どうして昨日はあんな事を?」 「先日話した通り、名前は言えませんが、依頼主から貴方を殺すように頼まれたからです」 腕を組み、少し質問の内容を変えてみる。 「その依頼主ってのは……俺が知ってる奴なのか?」 雛樹は首を横に振る。 「知らないと思います……が、ただ、これだけは言えます。その依頼主は……相当な恨みを貴方に持っている」 ふむ……つまり、話を要約すると、 何処の誰だか知らないが、何かしらの理由があって、俺に恨みが有ると。そして、この雛樹に依頼し、俺に仕向けたって訳だ。 ……だが、一つ疑問に思う事がある。 こんな超絶最強平凡ピーポー男子高校生に、何の恨みが有ってこんな事を? ましてや殺される程の事……俺にはまったく身に覚えが無いんだが。 まぁ……良いか。 雛樹は雛樹で、今後俺を殺す様な事はしないと言ってくれたしな。あまり深くは聞かない事にするか。 丁度ご飯も食べ終わり、屋上を出ようとした時、不意に服の袖に重みが…… どうやら、雛樹が俺の制服の袖を引っ張っているみたいだ。小動物の様な可愛らしい目をこちらに向け、何か言いたげにしている。
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