恋の手紙は殺しのレシピ?

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悠里と梨菜とで世間話でもしていたら、あっという間に学校に着いた。本当、楽しい時ってもんは早く過ぎるもんだな。 学校に着き、下駄箱に靴を入れ、二階に有る〈1年2組〉という札のドアを開けたら、いつものあいつが居た。 「ひゅ~ひゅ~!今日も両手に花かい?」 「うっせぇ。黙っとけ。必殺!!万力!!」 (ぐ~りぐ~り) 「ぐぅぎゃぁぁぁ!!許してくれぇ!!」 「ゆっるしませーん」 そろそろ指が痛くなったので、やめておこう。 …………っと、そうそう。こいつこそが変態同級生、品垣祐(シナガキ ユウ)だ。 え?名前が某有名人に似てるって?そんなのは気にしない。 とにかくこいつは大変なスケベで、女子のことしか頭に無い。当然、クラスで評判の悠里や、可愛い梨菜もターゲットにされるわけで…… 「悠里……梨菜……俺が揉み揉みしてあげる!!!」 ただの変態じゃねぇか。 「あたし……あんたなんかに興味ないから」 「僕が揉んで欲しいのは……」 ふと、悠里がこちらを見る。いわゆるウィンクか。 こう見えても、悠里はこの動作無しでもかなり可愛い方だと思う。少し暴走しがちなのが難点だがな。 しかも、悠里。 サラッと爆弾発言してません? 今、梨菜が悠里を睨んだ様な気がしたが、気のせいであろうか? とにかく、二人の痛烈な言葉で祐は、 「無念……」 と言葉を残し、倒れた。どうせすぐに起きるだろう。
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