†雨の街†

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地下道を上がって 家路に向かう。 「シーン!」 後ろから聞き慣れた声がした。 僕は振り返った。 幼なじみのアイだ。 アイ「お疲れ様。私も今仕事終わったんだ。」 アイは同じ歳の女の子だ。 地下農場で働いている。 牛や羊を飼育している。 ハナ「アイちゃん。お疲れ様~」 アイ「ハナちゃん、 水園の仕事はもう慣れた?」 ハナ「うん。楽しい!」 アイ「そっか、 楽しくて良かった。 …ところで、シン」 シン「何?」 アイ「お誕生日おめでとう。 これあげる。」 アイがちょっと恥ずかしそうに 僕に手渡した。 綺麗な石が編み込まれた 皮のブレスレットだ。 僕は早速 左の手首にブレスレットをつける。 シン「ありがとう。 綺麗だね。」 アイ「作ったの。 私とお揃いだよ。」 アイの右の手首に 同じブレスレットが見えた。 ハナ「すごーい。 良かったね、お兄ちゃん。」 シン「大事にするよ。」 アイが照れくさそうに 微笑む。 アイ「うん。 今度ハナちゃんには ネックレス作ってあげるね。」 ハナ「うん。たのしみ~」 そう言うと、 アイは手を振りながら 帰って行った。 僕らも家路を歩く。 image=508531705.jpg
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