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真也と麻衣は幼なじみだ。
家がとなり同士で、互いの母親が同級生だったこともあり、2人が生まれる前から家同士の交流があった。
もちろんそんな関係なので、四六時中一緒に遊んでいた。
いや、真也の方からすると遊ばれていたが正しいのかもしれない。
麻衣はとにかく気が強く、ガキ大将という言葉がピッタリな女の子だった。
真也に無理難題を押し付け、彼が拒否したら即手足が出る。
小学3年生の時に6年の男子とケンカになり、麻衣が相手の股間を蹴り飛ばして悶絶させたのは、真也にとって思い出したくない思い出の1つだ。
中学に入ってからはさすがにケンカはしなくなったが、変わりに真也がこき使われるようになった。
つまり"パシリ"である。
このままじゃいけないと何度か反発――とも言えない微妙な抗議――をしたこともあるが、
『真也のクセに生意気ね……』
の一言だけで半泣きにさせられてしまった。
そして、現在(高校)……
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