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「なら……どうしてお前は言葉を知っている?」
「え…………?」
ジルトの質問の意味を捉えきれていないのか、クラウンは真っ直ぐにジルトの目を見る。
「生きるのに必要な行動は生理的欲求がある限り、誰かから教わらなくてもある程度は身につく。
だけど言葉は別だ。」
きっぱりとジルトは言い切る。
「言葉は人が他者とのコミュニケーションを円滑に取るために出来たモノだ。
誰からも教わらず身に付ける事なんて可能性限り無くゼロに近いだろう?」
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