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「確かに……
どうして僕は言葉が分かるんだろう…」
やっとジルトが言いたかった事を理解すると、今度はクラウンが考え込んでしまう。
しかしこの問いに答えは出ない。
それでも考え続けるクラウンにジルトが声をかけて会話が再開される。
「……分からない事は分からないでいい。
それよりも次に行っていいか?」
「そうだね、いいよ」
「じゃあその眼帯と右手に着けてる指輪はなんだ?」
クラウンの右手に視線を動かせば、その中指には少し太めのシルバーリングがはめられている。
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