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「俺がここに入って来た時どんな姿形をしていた?」
「えっと、丸くて黒く光ってて、でも気配は動物とはちょっと違って……
不思議な力を感じた」
クラウンが言葉を探りながら言うと、ジルトは頷いて再び口を開く。
「あれは人の魂だ」
「魂…?」
新しい事を知れる事にキラキラと輝く瞳でクラウンは続きを促す。
「人や動物が死ぬっていうのは身体と魂が離れる事だ。
死ぬと身体は朽ちてやがて無くなる。」
時々頷きながらクラウンは真剣にジルトの話を聞いている。
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